冷えと不妊
女性の不妊原因として、
① 冷え ② ストレス(による自律神経・ホルモンの乱れ) ③ 加齢(による卵子の劣化)
があげられます。
今回はその中で一番コントロールしやすい、『冷え』についてお伝えします。
子宮や卵巣は骨盤の中に納まっています。
骨盤内が冷えると卵巣の働きが低下して、卵子の育ちが悪くなってしまいます。
また、子宮が冷えると子宮筋が硬くなり、受精卵が着床しにくくなります。
子宮内膜は赤ちゃんのお布団のようなもの。
硬くて冷たくて薄いお布団では、赤ちゃんも育ちにくくなるのです。
冷えには「自覚的な冷え」と「他覚的な冷え」があります。
不妊相談にいらっしゃる方は、自分で気づかずに骨盤の中を冷やしてしまっている方が多いです。
【お勧めの温活】
① 中から温める
生姜は体の中をポカポカと温めてくれます。
お料理や飲み物に入れてどんどん利用しましょう。
できたらお日様に干して乾燥させた生姜を使うと、より温める力が強くなります。
白い食べ物(白砂糖、小麦粉、牛乳など)は体を冷やします。
逆に黒い食べ物(黒豆、玄米、三温糖など)は温めます。
また、夏にできるもの(トマト、きゅうり、なす、スイカなど)は冷やします。
冷やす食べ物は火を通して口にするようにしましょう♪
② 動かして温める
ヨガやウォーキングなど、過度に負担のかからない運動を習慣にしましょう。
筋肉が熱を作り、その熱を運ぶのは血液です。
動かない方はどんどん冷えていきます。
とくに骨盤に近い股関節を動かすヨガはお勧めです。
1日5分でも良いので動いてみましょう。
③ 外から温める
レッグウォーマー、ホッカイロ、腹巻などで、身体を冷やさないようにしましょう。
とくに足首周りには、女性ホルモンを調えるツボがあります。
足元を暖かくすると骨盤内も温まっていきます。
また、シャワーよりできるだけ湯船につかります。どうしても難しい場合は足首までの深さがあるバケツで足湯もお勧め。
布団に入る30分前に行うと睡眠の質も高まります。
最後に、赤ちゃんは「作るもの」ではなく、「授かるもの」です。
自分の身体がしっかり整って、初めて赤ちゃんを迎える準備が整います。
焦らずに丁寧に自分の身体と向き合っていきましょう。