顔色別 おすすめ薬膳レシピ
漢方の考え方の中に「五行」というものがあります。
これを利用して、お顔の色で健康状態を判断することができます。
もちろん他にも様々なヒントをもとにして体質を見極めるのですが、朝鏡を見ながら簡単に自分の今日の体調チェックをするのもオススメです。
顔色ごとにおすすめの食材と薬膳レシピを書いておきますので、今日の献立に活かしてみてください。
さて、今日のあなたの顔色は・・・
顔が青白い「肝・胆の不調」
自律神経、中枢神経、運動神経がお疲れかも。
皮膚が青っぽく見えるのは血液が汚れて黒ずむため。
静脈の色が青く見えるのと同じですね。
肝臓は全身の解毒工場。
肝臓の血液浄化機能が弱ると、除ききれなかった汚れで血液は黒ずみを増して、流れも悪くなります。
また、血の巡りが悪くなると気の巡りも滞り、イライラしたりのぼせやすくなったりします。
肝の障害は目に現れるので、目の疲れや充血、目の周りのシミになって現れます。
肝タイプはこんな人
- 顔に青筋が出やすい
- 目の周りにシミがある
- 疲れ目、視力の低下
- 筋肉質で太りにくい
- ストレスに弱い
- 春に体調を崩しがち
- アレルギー性鼻炎
- 吹き出物が出やすい
- 不安感、ストレスが強い
対策
遅くても12時前には眠るようにしましょう。
おすすめの食材とレシピ
苦味のある食材がおすすめです。
酸味も良いので、お料理に黒酢を使うのもおすすめです。
【肝の働きを高める食材】
菜の花 蕗のとう 蓬 ウド わらび セロリ 玉ねぎ ひじき わかめ あさり はまぐり いちご ライチ
【血や気の巡りを良くする食材】
さやえんどう キャベツ 水菜 タケノコ 椎茸 はっさく 伊予柑 酢
【肝タイプ おすすめ薬膳レシピ】
*あさりごはんの作り方*
材料2人分
あさり(むき身)200g あさりのゆで汁50ml
A 酒・・・小さじ1 塩、砂糖・・・各小さじ2 みりん・・・大さじ1
ごはん(多めの2膳分)
三つ葉・・・適量
- 鍋にあさりを入れて、ひたひたのお湯で軽く茹でる。茹で汁は50mlを取っておく。
- 別の鍋に取っておいた茹で汁とAの調味料を混ぜて火にかけ、汁が少なくなるまで煮詰める。
- ボウルに炊き立てのご飯と【2】を入れ、さっくり混ぜる。
- お茶碗によそったら、三つ葉をのせて出来上がり。
*若筍汁の作り方*
材料 2人分
水・・・・500ml
かつお節・・・10g
茹でたタケノコ・・・50g
わかめ(塩蔵)・・・10g
塩・しょうゆ・・・適量
- 鍋に水を入れて火にかける。沸騰したら鰹の削り節を入れ、再び沸いたら火を止めて1〜2分おいて濾す。
- タケノコは薄めの櫛形に切って、わかめは水ですすいで2〜3cm幅に切る。
- お椀に【2】を入れて【1】に塩醤油で味を調えて温めた汁を注いだら出来上がり。
*菜の花の煮浸しの作り方*
材料2人分
菜の花・・・150g
油揚げ・・・1枚
油・・・適量
A 酒、醤油、みりん・・・それぞれ小さじ2 だし汁・・・100ml
- 菜の花は4cmくらいの長さに切る。油揚げは熱湯をかけて油抜きをし、縦半分に半分にしてから細切りにする。
- 鍋に油を敷いてねっし、【1】を入れて1〜2分炒め、【A】を加えて、中火で汁気がなくなるまで煮詰めて出来上がり。
顔が赤い「心・象徴の不調」
循環器系、中枢神経、自律神経系がお疲れかも。
心の機能が興奮すると、血が頭にのぼり顔が赤くなるだけでなく、高血圧や動脈硬化が心配になります。
狭心症や心筋梗塞の方、またはその不安がある方は赤ら顔の方が多いようです。
夏になると暑くなり、汗と一緒に血液中の水分とミネラルが体から出てしまいます。
そのため血液がドロドロになりやすく、その流れにくい血液を全身に運ぶために心臓はオーバーワークになってしまいます。
夏になると「心」の症状が出やすくなるのはこのためです。
心タイプはこんな人
- 疲れると口内炎ができたり舌がピリピリする
- 舌が真っ赤
- 爪の色が暗い
- 汗っかきで火照りやすい
- 疲れやすい
- 寝つきが悪い
- 息切れしたり、動悸がしたり
対策
過剰な熱を覚すために水分のバランスを取る必要があります。
早寝早起きをして、適度な運動で体にこもった熱を発散させましょう。
おすすめの食材とレシピ
体の中の熱を冷ます食材がオススメです。
「心」タイプの方は火照りやすく、水分をたくさん摂りすぎて胃腸を冷やしてしまいがち。
胃腸を温める食材も合わせてレシピを考えます。
【熱を鎮めて余分な水分を排出する食材】
ズッキーニ きゅうり 冬瓜 とうもろこし 枝豆 モロヘイヤ トマト レタス しじみ スイカ メロン
【心 脾臓をサポートする食材】
ゴーヤ ピーマン カボチャ ナス みょうが らっきょう うなぎ 鰹 タコ 杏 もも 梅 梅干し
【胃腸を温める食材】
アジ オクラ 紫蘇 生姜 唐辛子 ニンニク ビワ
【心タイプ おすすめ薬膳レシピ】
*枝豆の混ぜご飯の作り方*
材料2人分
枝豆・・・60g
A 生姜・・・20g 昆布茶・・大さじ1/2 塩、酒・・・各適量
ご飯・・・2膳分
- 枝豆は下茹でしてサヤから出しておく。(冷凍枝豆なら簡単です) 生姜は千切りにする。
- 鍋に【A】を入れて火にかけ、汁気を飛ばし【1】を加えてサッと煮る
- ボウルに炊き立てのご飯と【2】を混ぜ合わせて出来上がり。
*豆腐とアボガドのサラダの作り方*
材料2人分
木綿豆腐・・・一丁
レタス・・・1/2個
きゅうり・・・1/2個
アボガド・・・1/2個
A 酢・・・大さじ3 醤油・・・小さじ2 オリーブオイル・・・大さじ3 塩、胡椒・・・適量
- レタスは食べやすい大きさにちぎる。きゅうりは輪切り。
- 木綿豆腐を乱切りにする。アボガドは皮をむいて縦に三等分し、5m m幅に切る。
- 器にレタスを広げ、その上に胡瓜と【2】の野菜を散らす
- 【A】の調味料を混ぜてドレッシングを作り、上から回しかけたら出来上がり。
*夏野菜の冷や汁の作り方*
材料2人分
ミニトマト・・・4個
なす・・・1本
ズッキーニ・・・1/2本
オクラ・・・4個
ゴーヤ・・・1/4本
みょうが・・・1個
オリーブオイル・・・大さじ2
だし汁・・・400ml
白みそ・・・大さじ1
- ミニトマトはヘタをとって二等分。ゴーヤは種とわたをスプーンで取り除いて小口切りに。ズッキーニは銀杏切り。他の野菜は全て小口切りにする。
- 鍋に油を入れて熱し、ミニトマト以外の【1】を入れて軽く炒めたら、だし汁と白みそを入れて煮立てて、野菜が柔らかくなるまで中火で煮る。
- 粗熱をとった【2】にミニトマトを入れ、冷蔵庫で冷やしたら出来上がり。
顔が黄色い「脾・胃の不調」
消化器系、代謝系、免疫系、リンパ系がお疲れかも。
胃腸の働きが低下して、栄養の消化吸収がうまくいかないために貧血気味になっているのかもしれません。
貧血気味になると血液中の赤い色、赤血球が少なくなり、血液の色を反映する皮膚は黄色みを帯びてきます。(肝臓や胆嚢の病気でも皮膚が黄色くなることがあります)
よく噛んで、消化の良いものを食べましょう。
クヨクヨ思い悩むのも、胃腸の働きを低下させます。
胃腸タイプはこんな人
- 唇の周りが荒れている
- 下の苔が白くて厚い
- むくむ
- 太りやすい
- 体力がなく疲れやすい
対策
飲み過ぎや食べ過ぎなど、生活の不摂生が原因になります。
腹八分目を心がけて。
おすすめの食材とレシピ
【慢性的な胃腸の不調】
小麦粉 キャベツ 白菜 山芋 じゃがいも にんじん シソ いちじく なつめ
【胃の痛み】
米 キャベツ 鶏肉 牛乳 ヨーグルト チーズ
【胃腸の冷え】
にら 生姜 胡椒
【下痢】
梅干し なつめ
【胃腸タイプ おすすめ薬膳レシピ】
*鶏むね肉の甘酢焼きの作り方*
材料 2人分
鶏むね肉・・・300g
A 塩 胡椒 少々 酒 大さじ1
油・・・大さじ1
白菜・・・1/6個
B 酢、酒、砂糖、水・・・各大さじ2 しょうゆ・・・大さじ1 赤唐辛子・・・1本
- 鶏肉にAをまぶして下味をつける
- フライパンに油を入れて熱し、鶏肉を皮目から狐色になるまでしっかり焼いて、裏返す。
- そこに混ぜ合わせたBの調味料を加え、蓋をして蒸し焼きにする。
- 白菜は一口大の乱切りにして熱湯で茹で、ザルに上げて水気を切る。
- 器に白菜を敷いて、その上に削ぎ切りをした鶏肉を盛り付けてフライパンに残ったタレをかける。
*たくあんと野菜のスープの作り方*
材料 2人分
白菜・・・1/6個
小松菜・・・1/2束
春菊・・・1/2束
A たくあん(千切り)・・・100g 生姜(千切り)・・・1片
B チキンスープのもと・・・一個 水・・・600ml 塩コショウ・・・各少々
- 白菜は乱切りにする。小松菜、春菊は熱湯で茹でて、冷水にさらし水気を切って3〜4cmの幅に切る。
- 鍋にBを入れて火にかける。
- そこに【1】を入れて煮立ったらAを加えて5分ほど煮る。
*小松菜とさつまいものチーズ和えの作り方*
材料 2人分
小松菜・・・1/2束
さつまいも・・・1/2本
ニンニク(薄切り)・・・1片
油・・・適量
塩、胡椒・・・各少々
ピザ用チーズ・・・20g
- 小松菜は3〜4cmの長さに切る。さつまいもは3〜4cmの長さの拍子切りにし、軽く下茹でする。
- フライパンに油を敷いて熱し、ニンニクを加えて香りが立ったら、小松菜の茎→さつまいも→小松菜の葉の順に炒め、塩、胡椒して仕上げにチーズを入れる。