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 「きままに、その日ぐらし」 

 「きままに、その日ぐらし」 

令和五年、五月末       

お元気でお過ごしでしょうか。

久しぶりに外出もコロナ前のように出来て、気も軽くなったように感じる「さつき」。

田んぼにも水が入り横岳のうしろにつつましく見える焼石岳が水に写る季節。

緑はしたたり、花々もにぎやかに咲き、散り、そして青々と繁る。

我が家の庭もだんだんうっそうとしてきた。

窓辺の鉢植えのハイビスカスも暖かくなり1ケ2ケと咲いてきた花は

ポトッと音をして落ちる。

ふと、この花を亭主が買ったのは八年前

「この花散った頃、俺、終わるから」と、

病院の帰り。ムッとした私に言った。

ものの見事にその年の咲き終わる頃、それを実行した本人の

何気ない言葉はその花とともに今も残る。

その後、水だけしか与えないからか、葉も繫らず、枝も伸びず、

花も咲かない月日があり、ハタと気づいた。

「そうか、ごはんをやらねば」と花用の肥料を置くと、

みるみる葉も繁り枝も伸び、ある日花が咲いた

当たり前だが、そこに思いいたらない事に、不思議な気がする。

それから毎年、出窓で咲かせる花が、

ザラっと音がしたと思うとポタっと落ちる。

「酒は飲みたくないかなぁ」と声掛けするが、ポトリと落ちる花は返事をしない。

黄色になった葉をとり、枝を整理する。

なんとなく落ち込むときに「もうチッとガンバレ」と

今朝は、ガクがポトリ、花もポトッと音をたてた。

ひとがんばり!!とモフモフのラッキーにいやされて立つ。

ラッキーももう八十はすぎたじいさんになり、

やっと私が散歩しても転ばされることなくなった。

座り込むことも多く、「ホラッ、行くよ」と一声かけようがビクともしない。

抱いて歩くには米25k強と重い。歩き始めるまで炎天下で待つ。

子育てならぬ、犬育ては失敗したか悩むところだ。

それでも、ほっこりの日常がある

「帰ったらキャベツね」

老いても自分流のラッキーに励まさられ、今年は焼石登ろうかなぁ。

 ポトッと音をする花も次の花を咲かせる。

自分流に気ままに生きるか。

明日もあるし、それが良い。

気を立て直すか!ウン!

 梅雨です。湿気に体調、変化し辛い時もあります。くれぐれもご自愛ください。