くすりのオーパ徒然「草取り」
お元気でお過ごしのことと思います。お天道様がジリジリではあるが、風が木々をわたり、心地の良い日曜日。
庭に出てひとしきり眺め、ため息一つ。
う~ん。草が元気だ。花が負けている。
小さい庭に「タンポポ」も綿毛はすでにない。
ヒョロリと高い背を伸ばして、何やら俺の居場所だと大きな顔をしている。
「スギナ」もビッシリ。
「どくだみ」も競争するように、肥料のない土ゆえはびこっている。
はびこるというのは人間側の都合であり、草たちは生き延びるための居場所を我が庭に落ち着かせているだけ。
時には薬草として重宝もされる・・・が、引き抜かないと和たちの気が落ち着かない・・・。
朝食を取らずに抜き始めた。
チョットだけのつもりが、目につく~。
「朝ごはんだよ」と呼ばれて遅い朝ごはん。
少し休んで又草との格闘。
生きるのに必死の様の小さな草。
可愛いらしい花もつけている。
雑草とみれば、雑草。
しばし小さな花を見ながら抜く。芝生のネジリ花はそのままにしても他は抜く!
この密集して根を張る力強さに、生きるの辛い、つまらないとか、どう老いを過ごすかなど思い煩うことなどなく、ただひたすらあるがまま? なすがまま?
などと考えながらムッ!深い!愛らしい花であろうと心を鬼にして引き抜くことに集中。
時々庭に来るキジが今日はお隣の庭で、ケーンケーン、ヨチヨチと歩いている。
のどかだ~。
つい数日前は駐車場の鬼アザミを小形のクワで力任せにガツンガツン。
エイッ。にくたらしい、と切ってきたばかり。
あの鮮やかな紫の花を咲かせるアザミの葉は、その花を守るようにトゲトゲ。
手を出そうものならジクっと手をかむ。
触られるのを拒否する。
思い知ったかとののしり、切り倒してきた。
無言で倒れた。
さて、日曜日の草取は気がつけば四時半。
ア~ッ、ツカレタ。
帰ったきた娘に「きれいになったでしょっ」「うん、ガンバッタネ」と、庭も見ずに気合の入らないなぐさめ。
別の娘は「花か草か見分けがつかん!だいたい、雑草も花咲くよ」
「疲れて具合悪くなるでしょ」だと。
フン、いいのだ。スッキリして満足なのだ。
が、次の日、「イタタタタ・・・」という声にニヤニヤと同情する風もない。
年齢と運動不足をしきりに思った。
風は心地よい。空も空気も夏の色に染まりつつある。
令和の最初の月も終わりになりそう。
時は移ろう。
程々に方の力を抜いて。
時々の格闘を生活の中に取り入れて、いいトシのとり方をしたいものです。
くれぐれも草取り、野良仕事、ホドホドに。