最近、お客様のお話を伺っていると、様々な体調不良の裏に食生活の変化が見られます。
今から50年前と現代のカロリーの摂取量はほぼ同じでした。
しかし、当時に比べてアレルギー疾患や自律神経失調、生活習慣病と言われる高脂血症、糖尿病などの罹患率は増えています。
何が変わったのかと言えば、食べる内容が変わったのです。
脂質や糖質は過剰になり、ミネラルや一部のビタミン、食物繊維は不足する傾向が多くなっています。
わたしたち人間を建物に例えると、タンパク質や脂質、炭水化物は建築材料で、酵素やビタミンは大工さんに当たります。
材料が入ってきているのに、それを加工して使える形にする大工さんがいないために、材料がダブついている状態(脂肪として貯蓄)になっています。
ではミネラルが不足する理由はなんでしょう?
いくつかの原因を下にあげてみましたので、チコちゃん風にお読みください。
1、食材自体のミネラルが少なくなっているから
現代の農作物の生産方法では、化学肥料の多用などによって、土の中のミネラルが損なわれていくために、それを栄養源とする野菜に含まれるミネラルも以前と比べ半減しています。
2、加工食品は加工の過程で一度ミネラルを廃棄しているから
お弁当、お惣菜、冷凍食品などの原料には「水煮食品」が多く使われているます。それにより「加工しやすくなったり」「見た目が良くなったりする」からですが、せっかくのミネラル、ビタミンも水で洗い流されているものが多いようです。
3、添加物でミネラルが消耗されてしまうから
今やミネラルの吸収を阻害し、排泄してしまう添加物を避けては生きていけないと言っても過言ではありません。
とくに多くの食品に使われている「リン酸塩」などはミネラルの体内への吸収を阻害し、排泄してしまうので、どんどん大切なミネラルを消耗してしまうのです。
とくに今の日本で不足しているとされているミネラルを挙げると、「カルシウム」「マグネシウム」「鉄」「亜鉛」「クロム」などがあります。
これらが体内で不足すると様々な症状が現れてきます。
○ カルシウムが不足すると。。。
*骨粗鬆症 *動悸 *筋肉の痛み *高血圧 *不眠症 *神経症 *喘息 *アレルギー性鼻炎 *発育不良など
○マグネシウムが不足すると。。。
*神経過敏 *うつ症状 *けいれん *不整脈 *動脈硬化 *心筋梗塞 *尿路結石など
○鉄が不足すると。。。
*貧血 *食欲不振 *疲れやすい *便秘 *舌炎など
○亜鉛が不足すると。。。
発育不良 *月経不順 *生理痛*性欲の減退*味覚異常*脱毛*傷が治りにくい*糖尿病*肝臓病など
○クロムが不足すると。。。
*高血圧*糖尿病*動脈硬化など
これらは、日々の食事をちょっとずつ見直すことで改善したり予防したりすることができます。
例えば、カット野菜ではなくなるべく野菜は丸ごと自分で加工する、お惣菜を買ってきたらお味噌汁だけでも自分で作る、調味料は少し奮発して添加物の少ないものを選ぶなどです。
とくに自律神経の乱れには食事が大きく関係しています
お子様の落ち着きがない、集中力が続かない、根気がない、なども食事の栄養があると指摘されています。
できることから始めるてみましょう。
2019年03月25日 16:14