くすりのオーパ徒然「コロナ自粛とひとの命」
緑したたる季節、青葉の香りも清々しい五月、お出かけもままならずウツウツしている方も多いかと思います。私は案外、苦にならず、です。
幸い店もあり、どうやらオタクだったらしく、本を片手にのんびりとラッキーのポワーンとした目に、ホッコリ癒されながらの日々。
それでもやはり人との交流もなく、新しい発見もなく、人生に彩りが少なくなってきている。
一日も早くこの重苦しい世界から抜け出したいものです。
それにはまず、気力体力、さらに気力体力!!
それにしても、今朝のテレビを見ていたら力の抜けるお医者様の発想に、年寄りの部類に入る私は口が開いたままになった。
コロナで重症になった年寄りは、若い人のために医療器具の使用を譲るカードを提案したとか。
年寄りは長く生きたのだからその命、譲って下さいと言う。
なんと医師のストレスを減らすためと言う。(医療現場の従事者にはそれは本当に頭が下がるが)
そういえばガンの告知にしても、「あと何か月しかもたないですよ」と言う方はストレスが減るかもしれないが、宣告された方はカタカタと生きる力を失う。
希望は持ちたい。
家族だって少しの望みはもたせたい。
そもそも世界に比べても年寄りの多い国のはずなのに、日本のコロナの死者は少ない。
文化がそうさせるのかと思います。
(人前でハグ、食い橋でとることが少ない・・・今はちょっとあやしいが・・・)
一汁三菜、早寝早起き、畑をやり、草取りをして、と年寄りほどよく動く。
80歳、90歳まで生きても命の質は若い人より良い気がする。
人間の遺伝子の30%はウイルスと菌が由来だという。
古代から人間とウイルスは共存して暮らしてきた。
群れとして社会生活をしてきた人間は、群れないと生きていけない。
おそれず、油断せず、「楽しい」を感じる生活は必ず戻ってくる。
人間はしたたかに共存できるようになる。
我が家では父方の遺伝子が強いのか、女子の娘二人は家飲みを満喫している。
加えて愛犬が残り物を狙って、この時ばかりはピターっとビクター座り(若い人、分かるかな?)でキラキラした目でいつまでも見つめている。
ウンウン。
食べるのが一番だ。
良く寝て、動いて、食べる。
若い者が年寄りから命を譲られないですむように。
養生の基本は昔からずっと変わらないはずです。
2020年06月11日 12:17